本校 校長からの御挨拶のページです。

 

「自ら、考え、判断し、表現する生徒主体の学校」

 北海道伊達高等養護学校長 吉 野 隆 宏

 

 本校は、4月9日に第45回入学式を挙行し、40名の新入生を迎え入れ、全校生徒124名となりました。昭和56年の開校から45年目を迎え、新たなスタートとなります。

 さて、今年度「一人一人の自己理解を深め、主体性や思考力、可能性を引き出す教育活動の推進」を重点目標として、生徒が「卒業後、自立と社会参加をする」ことをイメージできる学習を展開していきます。日々の授業において、生徒が「自ら、よく考え、判断し、表現する」生徒主体の学校を目指し、「実体験、考える、対話する学習活動」により、分かる、楽しい授業実践に取り組みます。そのためには、教職員一人一人が主体的・対話的に行動し、教職員が生徒とともに学び続け、「生徒がどのように学ぶか」というプロセスに意図的に関わっていきます。将来地域に貢献し主体的に活動できるようにするためには、学校生活も寄宿舎生活も「学校完結型の学習」ではなく、「地域連携型の学習」に取り組みます。「地域に開かれた教育課程」の実現に力を入れ、この素晴らしい伊達の地で充実した生活を過ごし、それぞれの自立と社会参加に向けて成長することができるように、一つの「チーム」として協力し教育を推進していきます。

 伊達高等養護学校は、園芸科、窯業科、農業科、木工科、工業科、家庭総合科の6学科を設置する職業科の特別支援学校です。将来の自立や社会参加に向けて、生徒は「たくさんのことに挑戦し、自分の可能性を大きく広げる」ように、日々、新しいことにチャレンジしています。新しい学習ですので、うまくいかないこともありますが、安心して何度でも挑戦して自分を成長させてほしいと考えます。そのためにも、校訓の「希望」「自立」」「前進」を実践し、自分を知り他者や社会を知り、自分の可能性を信じ、よりよくなりたいと希望をもって、昨日より今日、今日より明日、一歩でも前に進んで「やりがい、生きがい、学びがい」を感じてほしいと願っています。人としての成長は、人との関わりの中で育まれます。学校や寄宿舎はもちろんですが、地域の様々な方々と関わることで、コミュニケーションや人間関係の形成、社会性は大きく成長することが期待できます。伊達の貴重な文化「藍」の伝承や農福連携、地域貢献など、作業学習や現場実習、校外学習を通じて実際に体験できる学習活動を充実したいと考えますので、本校の教育に御理解と御協力をどうぞよろしくお願いいたします。