2024.12.16
室蘭工業大学との交流
12月3日火曜日、伊達市にある「レストランこだま」の小玉元司様、室蘭工業大学の馬渡康輝准教授、室蘭工業大学の学生さん1名の計3名が、藍染めの体験に来校されました。
馬渡様は日頃から藍染めに関心をお持ちで、小玉様の御紹介で本校の活動を知っていただき今回の交流につながりました。現在研究されている分野にも藍を生かせないか、ということでした。
当日、農業科第3学年の生徒が藍の生育から藍染め液に加工する工程を説明し、一緒に藍染めをしました。
持参していただいたタオル、トートバッグの他、馬渡様の研究試料や、染色には向かないと言われている素材も染め、一緒に「研究」「実験」の経験をさせていただきました。農業科第3学年の生徒も、染め上がりに驚いたり、「これは何に使えるかな…」と素材をじっと見つめていたり、楽しみながら学ぶことができました。
研究の成果として、本校の藍が今後どこかで何かのお役に立てるかもしれないと考えると、わくわくする気持ちになった交流でした。
本校を御紹介くださった小玉様、生徒たちに気付きを与えてくださった室蘭工業大学の馬渡様、生徒と楽しく交流してくれた学生さん、本当にありがとうございました。
2024.10.16
藍染めしたタオル帽子の贈呈式
10月9日水曜日に、北海道伊達市でボランティア活動をしている【ひだまりの杜】様が来校され、本校生徒会執行部の代表生徒から、藍染めしたタオル帽子を贈呈しました。
タオル帽子は、治療によって頭髪が抜けた方やご家族からの依頼で、道内を中心に全国各地へ送られるものです。この取組は、ひだまりの杜様からの相談をきっかけに始まりました。 |
天然本藍染めをしたものには、抗菌作用や消臭効果などがあります。地肌に当たっても害がないタオル帽子です。本校の「タオル帽子を藍染めし、少しでも患者様の力になりたい」という思いと、ひだまりの杜様の「病気と向き合っている方々に寄り添い、私たちができるほんの少しのこと」という思いが合わさり、実現いたしました。
また、本校の藍染めは、地域の皆さまのご協力の上に成り立っております。例年6月に行う【藍育ファンディング】で地域の方々に藍の苗を配布し、ご家庭などで育てていただき、大きく育った葉を本校に持ってきていただいております。その葉を使用することで良質な藍染め液を生産することができています。
藍染めのタオル帽子には、藍を育て、本校に藍の葉を届けてくださった地域の皆さまの思いも込められています。たくさんの思いが込められた藍染めのタオル帽子を使用する方々の支えになることを願っています。
2024.10.10
藍染め体験交流(虹の橋保育園)
10月4日(金)、朝から雨が降る肌寒い日でしたが、虹の橋保育園の元気な年長さんたちが藍染め体験にやってきました。
生徒たちは紙芝居の読み聞かせから、絞り染めのデザイン、染色などのサポートまで主体的に取り組みました。
年長さんが楽しんでいる姿に感化され、生徒たちも笑顔で優しく丁寧に教えるなど、素敵なお兄さん・お姉さんぶりを発揮していました。特に、年長さんを手際よく指導する保育園の先生方のプロフェッショナルな姿には感心させられました。
初めて藍染めを体験した年長さんたちは、染めたハンカチを洗った瞬間に鮮やかな藍色に変わるのを見て、「わあ!」と目を丸くして感動していました。生徒たちも「すごいね」「きれいだね」と共感しながらほほ笑んでいました。温室内は共感の輪が広がり、あたたかい空気に包まれながら交流学習は終わりました。
最後に、生徒たちにとって大変有意義な学習の機会を提供してくださった虹の橋保育園の皆さま、本当にありがとうございました。
2024.10.1
たくさんの持ち込みありがとうございます!
今週に入って、毎日たくさん藍の葉をお持ちいただいています。
藍の葉と一緒に、温かいメッセージやお心遣いをいただくことがあります。メッセージからは、藍を本当に大切に育てていただいた様子が伝わってきて、私たちもとても嬉しく、温かい気持ちになります。また、本校生徒への励ましのメッセージもたくさんいただいております。生徒たちに伝えると、みんな嬉しそうな、誇らしいような表情になります。
地域の皆さまにいつでもお持ちいただけるように、回収箱を玄関に置いたままにしているので、実際にお会いして、直接お礼を申し上げることができず申し訳なく思っています。
個々にお伝えすることがなかなかかなわないので、この場でお礼を申し上げます。いつもありがとうございます!
今後は藍染め体験会や何らかの形で地域の皆様に還元できるようにと考えております。そのときは、よろしくお願いいたします。
2024.9.30
農業科の寝せ込み・切り返し作業と木工科の藍染め
9月25日(水)の午前中、農業科1年生と2年生は作業室で藍の葉の「寝せ込み」作業をしました。
「寝せ込み」とは、乾燥させた藍の葉に水を掛け、発酵を促す作業です。それ以降は週に1回、均等に混ぜ込んで、むしろで包んでいく「切り返し」という作業を約100日間します。発酵が順調に進むと70℃以上の高温になります。
この作業をするときは、裸足で作業をします。理由は幾つかありますが、その中でも特に「長靴にぬれた藍の葉が付きやすく、葉が無駄になってしまうので、自然の実りを無駄なく使うため」「自然に対して敬意を払うため」という意味合いが大きいです。
本場の職人は「藍を手で握って葉の水分量を確認し、発酵に適した水分量を見極める」そうです。生徒たちはその領域にたどり着けなくても、実際に自分の肌で葉の内部の水分を感じ、藍の生命を感じて敬意を払ってくれたらいいな、と考えます。
またこの日は、隣の温室にある藍染め液で、木工科1年生、2年生が、木材の染色作業をしました。
藍染め液の中で、染めむらがないように木材を動かしながら3分漬けます。顔がかゆくてもハエが近くにきても我慢我慢…(藍の発酵につられて、この時期の温室はハエがたくさん飛び回ります)。これらがどんな製品になるのかは…学校祭までのお楽しみです!
9月17日(火)から始まった藍の葉の回収ですが、毎日多くの地域の皆さんが学校に届けてくれています。本当にありがとうございます。
10月11日(金)まで受け付けております。お待ちしています!
2024.9.25
藍の葉、お待ちしています
9月17日(火)から藍の葉の回収を始めました。
早速、大きく育った葉をお持ちいただいております。藍の葉が、丁寧に乾燥されているものだったり、きれいにまとめられて入れられていたりするのを見ると、この夏、皆さまに大切に育てていただいたのだな…と、温かい気持ちになっている担当です。
もちろん乾燥されていなくても、まとまっていなくても大丈夫です。ぜひ本校までお持ちください。
ささやかではありますが、返礼品として「園芸科のドライフラワー花束」「窯業科の豆皿、小皿」「農業科のポップコーン」をご用意しております。葉を回収箱に入れましたら、どれか一品、お持ち帰りいただければ幸いです。
アンケートもありますので、お時間があればご協力をお願いいたします。
「直接生徒に手渡したい」「藍染めの様子を見てみたい」「これから藍の葉がどのようになるのか知りたい」等のご要望がありましたら、お持ちいただく前に、担当までご連絡ください。お待ちしております!
【藍に関するお問い合わせ】
北海道伊達高等養護学校 総務部:橋本、森
0142-25-5115(9:00~16:30)
2024.9.10
藍の二番刈りをしました
9月3日(火)に、第1学年で「藍の二番刈り(収穫)」をしました。
7月に第2学年が「一番刈り」をして、すべてきれいに刈られた藍ですが、この夏の猛暑でぐんぐん伸び、2学期の始まりには、一番刈りのときよりもさらに大きく成長しており、藍の生命力の強さに驚きました。大きいぶん、一番刈りのときよりもかなりの力と時間を要しました。
作業内容は第2学年と同じですが、暑さと藍の大きさ、そして初めての刈り取り作業ということもあり、かなり大変そう…。
がんばった生徒の顔は、土と汗と日焼けで真っ黒でしたが、休み明け、よい作業になったようです!
藍の葉を回収します!
6月の「藍育ファンディング」で、藍の苗をお持ち帰りいただいた皆様へご案内です。
皆様が育ててくださっている苗も、大きく育っていることと思います。回収の準備が整いましたので、藍の乾燥葉の回収を始めます。
「回収箱」を設置します! ◆設置期間:9月17日(火)~10月11日(金)まで ◆設置時間:9:00~16:00 ◆設置場所:本校職員玄関前 ◆返礼品について:園芸科、窯業科、農業科の学科製品を「返礼品」として準備しております。葉をお持ちいただきましたら、回収箱の近くにあります名簿に御記名の上、返礼品を1品お持ち帰りください。
※ご不明な点は…TEL・FAX:0142-25-5115 藍担当:橋本、森までご連絡ください |
2024.7.25
藍の葉&種、贈呈式
7月23日(火)、「藍を使ったお菓子などを試作したい」ということで、伊達開来高校の生徒さん4名が来校しました。
本校の農業科実習室で、農業科3年とご対面。お互いちょっと緊張気味です。
試作で使いたいという藍の「葉」と「種」(食用に加工してあります)をお渡しした後、これも何かの縁ということで、農業科3年生総出で、藍の生産から加工までを紹介しました。
畑にもご案内しました。開来高校の生徒さんは、実際に藍が植えられている様子と畑の広さに驚いていました。葉は、摘み取ったり乾燥したりすると「藍色」に変わってきます。「もう青くなるんだ!」と、驚き。新鮮な反応に、説明する本校生徒もうれしくなります。案内、説明する本校生徒の声にも、一層力が入っていました。
力の入った農業科の生徒たち、藍の説明や案内だけではなく、農業科のビニールハウスにもご案内。そこで栽培されているトマトやメロンを紹介しました。
実習室に戻ってから水分補給を兼ねて、事前に収穫し、洗浄、冷やしておいたトマトをみんなで食べました。開来高校の生徒さんたちの「おいしい!」「甘い!」などの感想も、生徒たちにとってとても励みになりました。
最後に集合写真を撮らせていただきました。短い時間ではありましたが、「楽しかった」「伊達高等養護の生徒の皆さんの挨拶が元気よくてすごかった!」と開来高校の皆さんの感想を聞くこともできました。藍の葉と種を使ったおいしいお菓子、たくさん作ってくださいね。
2024.7.23
藍の写真、藍の成長日記など募集中!
6月の藍育ファンディングで配布した苗は、元気に育っていますでしょうか。
お持ち帰りいただいた方から、藍の写真とメールをいただきました。
すくすく育っている様子で、とてもうれしいです。
ご連絡、ありがとうございました!
7月16日の写真です。葉がしっかりと大きくなって来ました。 |
M様からメールをいただきました。
藍の成長の様子や困りごとなど、写真とともに本校に送っていただけると、とてもうれしいです。生徒、教師みんなで、お持ち帰りいただいた藍の背長を楽しみにしています。
2024.7.19
藍の一番刈りをしました
7月11日(木)、18日(木)の2回に渡り、第2学年全員で「藍の一番刈り(収穫)」をしました。
両日ともに真夏のような暑さの中、小まめに休憩をはさみながら「収穫班」「運搬班」「藍粉成 し班」に分かれて活動しました。
「藍粉成 し」とは、収穫した藍を刻み、葉と茎に分け乾燥させる作業のことで、江戸、明治時代から続く、すくも作りに必要な伝統的な作業です。昔は、「なた」や「押切」で刻んでいたということですが、令和の現在、粉砕機と大型扇風機という文明の利器を十分活用して、効率よく作業できます。
粉砕機の後ろから大型扇風機で飛ばすと、軽い葉は手前に、重い茎は遠くまで飛ぶので、葉と茎を仕分けるときに分かりやすいのです。たまに、細かくなった茎がビシッと頭や顔に当たることも…。 |
ここからは、手順を追って作業の様子を紹介していきます。
まず、教師が鎌でどんどん刈っていきます。
刈った藍の束を収穫班の生徒が肥料袋に包んでいきます。
収穫班が、包んだ藍の束をリアカーに載せ、運搬班が粉砕機まで運びます。
粉砕!(最初の写真と違う角度から)
刈り取った藍を粉砕機に入れるのは教師が行いますが、タイミングを合わせて肥料袋から出して準備する園芸科の生徒…これぞ「阿吽の呼吸」です。
粉砕したものを「藍粉成し班」が、手際よく集め、コンテナに仕分けしていきます。
刈った藍は、すべて温室で乾燥させています。作業時間終了まで全員で細かい茎を拾います。(写真の中に、小さい茎が写っています。分かりますか?これを地道にコツコツ取り除いていきます。)
無事に一番刈りが終了しました。次回は8月、第1学年が二番刈りを行います
藍の育て方についてなど、藍のことで聞きたいことがありましたら、お気軽に本校藍担当までご連絡ください。
(0142-25-5115 総務部藍担当:橋本、森 9:00~16:00)
2024.6.20
藍育ファンディング ありがとうございました!
6月18日(火)、朝から蒸し暑く、なんとなく降りそうで降らなそうな空模様の中、だて歴史文化ミュージアム前の特設会場にて、「藍育ファンディング」を実施しました。
観光協会の方の御指導の下、次々にテントを設営。要領よく立てていきます。
その後、自分の持ち場にて藍の苗や学科製品を並べ、準備完了です。
チラシを見て来てくださった方、毎年来てくださっている方、犬の散歩がてら「何やってるのかな?」とのぞきに来てくださった方、市内小中学校の先生や児童生徒さん…たくさんの方々が来てくださいました!
会場近くにある伊達の道の駅では、暑い中チラシ配りもがんばりました!
勇気を振り絞って声を掛け、チラシを受け取ってもらえて笑顔!徐々に声の掛け方も上手になっていました。(先生方は「のぼり持ち」担当でした.)
また、当日は、NHKや室蘭民報の取材を受けました。
代表の生徒がインタビューされていましたが…緊張しながらもしっかり答えていました。
NHKでは、当日夕方のニュースで放送されました!ありがとうございます。
場所を提供してくださった、だて歴史文化ミュージアムの皆様、連絡調整に尽力してくださった伊達市教育委員会の皆様、テントを貸していただいた伊達市観光協会の皆様、本当にありがとうございました。
苗をお持ち帰りいただいた皆様、ありがとうございました。ご家庭、学校、職場で藍の成長を楽しみながら育てていただけると幸いです。
そして、夏~秋ごろ、成長した藍の葉を本校に持ってきていただけると、ささやかながら本校の学科製品をプレゼントさせていただきます。
藍の育て方について等、藍のことで聞きたいことがありましたら、お気軽に本校藍担当までご連絡ください。(0142-25-5115 総務部藍担当:橋本、森 9:00~16:00)
2024.6.17
藍育ファンディングに向けて 最終確認
6月14日(金)、1時間目に「藍育ファンディング」に向けてスケジュールの流れと確認、役割分担最終確認をしました。
さらに、お客様の案内や説明の最終シミュレーションをし、準備万端!
先週の練習時よりスムーズに、丁寧に対応することができていました。これは、当日期待大です(^▽^)
2時間目の窯業科実習では、藍育ファンディング担当の3年生から、藍育ファンディングで販売する製品を製作した2年生に向けて「藍育ファンディングとは何か」「藍育ファンディングで窯業製品を販売すること」「当日の目標」などの説明がありました。
来年度担当する予定の2年生も、真剣な表情で先輩の説明を聞いていました。
「NORTH COUNTRY BLUE」
藍育ファンディングで育てていただいた藍の葉は、本校で栽培している葉と合わせて藍染め液にし、その染液でタオルハンカチやトートバッグなどを染めます。
多くの方が携わっていただいている本藍染め製品を「NORTH COUNTRY BLUE」として、今回の藍育ファンディング、学校祭等で販売をする予定です。
6月14日現在、18日(火)の天気予報は「晴れときどきくもり」最高気温24度ということで、絶好の藍ファン日和です♪
学科製品の販売もございます!
皆様のご来場をお待ちしております!
2024.6.10
定植から1か月が経ちました
2年生が学校の畑に藍の苗を定植してから約1か月が経ちました。
農業科が中心となり、毎日手入れをしております。
【↑定植直後】 【↑6/6(木)】
5月は朝晩寒く、天候も安定しない日が続いておりますが、藍の苗は徐々に大きくなってきています!
藍育ファンディングに向けて
6/18(火)に行う「藍育ファンディング」に向けて、当日担当の3年生が準備を進めています。
6/6(木)には、実際に苗の受け渡し、チラシ配布、学科製品販売などの練習をしました。
長机の置き場所、立ち位置…覚えることがたくさんですが、さすが3年生、先生の話を聞き、資料を確認しながら、「こういうことかな?」「これは○○ということだよ」と自分たちで確認し合う姿が見られました。
接客練習では、先生方を相手に受け答えの練習をしました。
難しい質問や注文を繰り出す先生方に、困った顔をしながらも頑張って対応していました。
2024.5.31
今年度も「藍」の季節がやってきました!
今年度も「藍」の取組が本格的に始まりました。
まずは、園芸科・農業科で藍の播種(種植え)を行いました。
温室で大切に育て、苗を5月中旬、第2学年全学科で畑に定植しました。
定植は二日間、3学科ずつ行いました。園芸科・農業科の生徒のアドバイスを受けて、他の4学科の生徒は慣れない畑作業に四苦八苦(汗)していましたが、園芸・農業の生徒が丁寧に教えてくれたおかげで、無事に予定通り定植を終えることができました。
定植した後、やや寒い日が続いていますが…元気に育ってほしいと今日も手入れを頑張る生徒&職員です。
そして、今年度も「藍育ファンディング」を行います!
藍の苗を育ててくれる方、本校の取組に興味のある方の御協力をお願いします。
6月18日(火)10:30~だて歴史ミュージアム前の特設会場にて「藍の苗 無料配布」を行います。
ご家庭、職場で藍の苗を育てていただき、大きくなった葉を収穫して本校に届けていただく取組です。育てていただいた葉を活用して、本藍染め製品を製作するための藍染め液を作ります。
育てていただいた方には、本校の学科製品を返礼品としてお渡ししております。
詳しくは掲載されているポスターをご覧ください。
また、ご不明な点等ございましたら、下記までご連絡ください。
北海道伊達高等養護学校
総務部 藍担当(森・橋本)
℡ 0142-25-5115
保健・衛生委員会
【本校の熱中症対策について】
藍で繋がる伊達愛プロジェクト